かなり意表を突かれたクルマの登場、といえるのではないでしょうか。まさか、スバルからこんなに早くハイブリッドが登場するとは! と思われたはず。加えてハイブリッドといえば、まだまだ自車イメージを高めるためにも重要なアイテム。となれば、スバルだったまずはレガシィでしょ? と考えるのが一般的、ところが登場したのはXV。けっこう、びっくりさせられることばかりなのですが、その狙いを聞けばまさに明解。そのココロは、「パワーアシストの手段として」というまさにスバルらしいもの。もちろん燃費も助け、環境にもいいわけですから、そんなHVもアリですよね。
- ■パワー重視といえどもEV走行も可能
- XVに弱点があったとすれば、ターボをラインナップしていなかったこと。スバルのハイパフォーマンスといえば、ターボエンジンは常識ともいえたもの。そこで、登場したのがハイブリッド……というのがスバルらしいところ。狙いは経済的なパワーアシスト。考えてみれば、電子制御で電動モーターを作動さればターボのようなラグはありません。また、その力を排ガスから得るのではなく、減速などのエネルギーから得て、直接駆動軸を回すのならばエンジンへの負担も軽減できます。と、考えをちょっと変えるだけで、ちょっと違うものに発展して行きそうな気配です。さらに、40km/h以下であれば、電動モーターだけでの走行も可能というのだから、これもアリと思わせる説得力を感じます。
- ■気楽にアウトドアライフ
- 機能を割り切ったハイブリッドなので、装備も比較的シンプル。またバッテリーもそれほど大きくないので、これまでのスポーツギアとしてのXVパッケージはほとんどそのまま。床下にバッテリーなどのユニットが入り、荷室容量をやや狭めてはいるようですが、どこかが出っ張っているわけでもなくフラットで、比較しないとわからないレベルに抑えています。これなら、より賢く、経済的に遊び回るのにぴったりのクルマになったといえるでしょう。その詳細はぜひ本誌でご確認ください。