偉大なライバルが方針転換を行なったのは、2010年のこと。老舗ともいえた日産がこのカテゴリーからから外れたことで、アルファードは独断場を築くことになりました。そして姉妹車ヴェルファイアとともに唯一無二の存在として、最上級ミニバンどころか日本的高級リムジンとしての地位をも得ていったのです。そして登場したのがアルファードとして3代目、ヴェルファイアは2代目となりました。威圧感ある大きな顔、そして堂々たるスタイル。いまでは名実ともに、要人や芸能人の御用達ともなっている定番モデルに成長しています。さらに快適になってこれらのモデルをすべて解説します。
- ■高級サルーンとしての進化
- りわけ新型アルファード/ヴェルファイアを象徴するのが、走りの性能の進化にあります。これまでFFの定番であるトーションビームを採用していたリヤサスペンションが、ダブルウイッシュボーンへと大きく進化しました。これはひとえに快適性の追求で、サルーンとしての必須の性能をしっかりと備えたといえるでしょう。さらに、ハイブリッドモデルも加えながらも低床化を実現したり、豊富なシートバリエーションを採用したりと基本からもてなしの大空間サルーンを満喫できる仕立てとなっています。
- ■新型アルファード/ヴェルファイアのすべてのコンテンツ
- プロローグ/ドライビングインプレッション/アウトライン/開発ストーリー/メカニズム詳密解説/デザインインタビュー/ライバル比較試乗 —エルグランド、オデッセイ—/ミニバン・ドライブ指南/使い勝手徹底チェック/バイヤーズガイド/アクセサリー&ドレスアップパーツガイド/プレゼントコーナー/縮刷カタログ