伝統のクラウンがフルモデルチェンジを果たしました。あっと驚くあのグリルにどんなクルマかと興味津々ですが、はたしてその性能は進化と呼ぶに相応しいものでした。じつはグリルに目を奪われがちですが、それ以上に注目なのはそのシルエットです。先代までの進化とはちょっと違うクラウンのフォルムがそこにあります。それらの詳細をぜひ本誌でご確認ください。
- ■伝統か革新か
- 初代の誕生が1955年。現存するクルマのなかで、もっとも古い名前がランドクルーザーですが、その次に古い名前がクラウンです。多くのクルマが名前を変えていくなか、より長くそのコンセプトを守り続けてきたのがクラウンなのだといえるでしょう。そしてその長い歴史を維持できたのは、意外かもしれませんが常に革新を旨としてきたからなのです。世界初、日本初といった技術をつねに生み出してきたからこそ、クラウンはその存在に多くの魅力を付加して来られたのです。つまりクラウンの伝統は、革新だったのです。
- ■ハイブリッドの進化
- これまで独自のラインナップだったハイブリッドが、ロイヤルとアスリートの1ラインナップとなりました。もはやハイブリッドは特別な存在ではなく、またラグジュアリーでも、スポーツでもどちらの顔も演じられるというユニットにも育ったのだということでもあります。ただし、そこにも大きなニュースがあります。これまでV6エンジン+電気モーターだったユニットが、直4エンジン+電気モーターにダウンサイジングされました。クラウンに4気筒? とは社内でも議論を呼んだようですが、その出来には大満足とのこと。このあたりも興味津々ですね。