インプレッサをベースとしながらも、異なる魅力を得たXV。日本仕様としては2世代となりますが、これまでのモデルとは異なりオフロード性能をさらに高めているのが特徴です。
だからといって、クロカン4WDに振ったわけではありません。
ただのみかけや雰囲気だけでなく、正真正銘のヘビーデューティな機能こそがクロスオーバーの価値を高める資質となるのです。
インプレッサといえば、これまでのWRCイメージを残したスポーティな走りが魅力的ですが、それをベースによりたくましいクルマに仕立てられたのがXVです。その魅力のすべてをこの雑誌に凝縮しました。
- ■基本は超ヘビーデューティ
- 現在はWRCへのワークス参戦はしていませんが、インプレッサの根幹にあるのはWRC参戦を見据えた堅牢さにありました。
そこで育まれた技術はいまも継承され続け、シンメトリカル4WDの考え方も去ることながら、ボディ剛性の高め方や付随する軽量化の考えかたすらも、過酷なラリーを勝ち抜くことから得られたノウハウによるものばかりです。
こうした最先端の技術によって生まれた、本気のクロスオーバーSUV がスバルXVのひとつの側面なのです。
- ■硬派なメカニズムに多機能5ドアクーペの面影
- スバルSUVとして守ってきたものに最低地上高があります。
アウトバックなどで守られたのが、210mmという数値。
これが、スバルの定義するおおよそのオフロードで自在に走り回るのに必要な地上高です。
XVは全高1550mmという都会の立体駐車場に入れられる用件を満たしながら、アウトバックにほぼ近い200mmを確保。
堅牢なメカニズムに、クロスオーバーらしい都会でのスマートさを併せ持ちました。