“ミラージュ”という名前が10余りの歳月を越えて復活しました。初代のセンセーショナルなモデルの登場は1978年ですが、その印象が鮮明な方も少なくないでしょう。しかし、当時とはことなりエンジンは3気筒の1Lのみとやや小型化されています。その最大の特徴はJC08モードで27.2km/Lを記録する、圧倒的な燃費のよさです。ミラージュは純粋なガソリンエンジンにアイドリングストップ機構を組み合わせたものですが、それでもフィット・ハイブリッドをも上回ってしまったのです!
- ■何と800kg台の軽量ボディ
- ミラージュの最大の特徴は驚くべき低燃費ですが、その達成には様々な技術の集積があります。特に驚かされるのはボディの軽量ぶりでトップモデルのGグレードでも870kgしかありません。これはざっくりいって70~80年代初頭の車両重量を思い出させるものです。さらに3.8mに満たない短い全長ながら空気抵抗係数Cdは0.27と、トヨタ・アクアよりも優れた数値を持っています。これらが、ミラージュの超低燃費を実現しているのです。
- ■最小回転半径は4.4m!
- もうひとつの快挙は、取り回しのよさです。ひとつの指標となる最小回転半径は4.4mと、マーチやヴィッツの4.5mよりも小回りが効きます。ちなみにフィットやデミオは4.7m。その差はあまりないように思えますが、実際にUターンするときは倍で効いてきますから、マーチやヴィッツとも20cm違うことになります。この高い小回り性を実現できたのは、横幅の短い3気筒エンジンを搭載するために専用設計されたプラットフォームにあります。フロントのフレーム幅をマーチよりかなり狭くできたとで、ハンドルがよく切れるようになったのです。
こんな実用的なミラージュを「新型ミラージュのすべて」でもっと詳しく紹介しています。