これまで、北米志向が強くあまり関心の寄せられないクルマだったアコードですが、ここにきて日本人の心に急接近してきました。日本向けには30.0km/Lを誇る、ハイブリッド仕様一本としてきたからです。それもこれまでのIMAとは異なり、新システムi-MMD(インテリジェント・マルチ・モード・モジュール)を採用してきたからです。ホンダはここから新時代のハイブリッドを展開していく模様なのです。
- ■電動モーター主導、大きく進化したホンダのHV
- ハイブリッドともいえども、エンジンの性能を尊ぶのがホンダ流でした。これまでその思想に基づいたIMAを構築してきましたが、来たるべきプラグインの一般化する時代時代への布石としても、よりEVに近い進化を前提にするべくシステムの見直しを行なってきたのです。そこで登場したこのシステム、完全な電動モーター駆動、エンジン発電によるモーター駆動、そしてエンジン直結駆動というパターンを持ち、大きな進化を遂げています。だからこそ、全長5m近い大型セダンが30.0km/Lなどという数値を実現できたのですね。詳細はぜひ本誌でご確認ください。
- ■ライバルはクラウン!?
- 価格的にはアテンザやカムリと同等なのですが、全長4915mm、全幅1850mm、全高1465mmという堂々としたサイズはクラウンにも負けません。どうしても北米で大人気となっているアコードですから、アメリカンサイズにならざるを得ないのは仕方ないところかもしれません。それだけに、よりおおらかなクルマを選ぼうと思ったら、アコードは最適なモデルとなります。もちろん最新技術満載であることにも大注目です。