既にご好評をいただいております「80年代輸入車のすべて」に続いて「70年代輸入車のすべて」を刊行します。日本にとってバブル期の80年代、それより前の10年はスーパーカーの年代でもありました。この時代は欧米にとっても非常に大きな変動の時代で、60年代に積み上げた技術が大きく開花することがクルマの高性能化、またスーパーカーの相次ぐ登場につながりました。しかし同時に北米で施行されたマスキー法は、クルマの牙を抜いてしまったという側面もありました。そんな両刃をもった時代に生まれたクルマたちの、美しくもはかない時代感が反映された雑誌となっています。
これらの輸入車の数々を70年代のモーターファン誌の写真と記事をベースとして紹介しています。スーパーカーファンだったひとはもちろん、その時代にいなかった人たちにとっては、新鮮なクルマとの出会いがあるかもしれません。
- ■スーパーカーブームは必然だった?
- 術の発展が行き着く先は、やはり高性能化あるのは間違いありません。こと、クルマに関してその高性能化が、最高速にたどり着くものまた必然といえたでしょう。スーパーカーの多くは12気筒エンジンを搭載し、200km/hを越え、どこまで伸ばせるか、できれば300km/hという最高速度を目指したのです。現在では250km/hでリミッターの作動する欧州車も少なくありませんが、当時の最高速度の常識はまだまだ低いものでした。もちろん狙いはすべてが最高速ではありませんでしたが、これらのクルマのチャレンジがあったからこそ、現在の高性能化があるともいえるのです。そんな歴史の偉物に触れてみるのも一興です。
- ■主な掲載ラインアップ
- VW ゴルフI / ルノー5 / シトロエンGS / フォード・フィエスタ / アルファロメオ・アルファスッド / フィアット・リトモ / ディーノ246GT / ポルシェ911ターボ / ランボルギーニ・カウンタック / ロータス・エスプリ / フェラーリ308GTB / フェラー365GT4BB & 512BB / ランボルギーニ・イオタ / ランボルギーニ・ハラマ / ランボルギーニ・ウラッコ / マセラティ・ボーラ / ロータス・ヨーロッパ・スペシャル / BMW M1 / デトマソ・パンテーラ / アルピーヌA310 / BMW 3シリーズ / サーブ99&900 / アウディ80 / アルファロメオ・ジュリエッタ / フィアット131 / BMW 2002ターボ / フォード・マスタング / ダッジ・チャレンジャー / アストンマーティン V8 / アルファロメオ・モントリオール / メルセデス・ベンツSL / ポンテアック・ファイアーバード / BMW6クーペ / ポルシェ928 / ジャガーXJ-S / ポルシェ924ターボ / アルファロメオ・ジュリエッタGT / シトロエンSM / ランボルギーニ・エスパーダ / デトマソ・ロンシャン / ローバー3500 / キャディラック・セビル / BMW 7シリーズ / メルセデス・ベンツSクラス / シトロエンCX / ジャガーXJ12/他