こちらは歴史に残る傑作車シリーズともいえるもので、日本の歴史的な1台を過去のモーターファン誌の豊富な資料のなかから紹介するものです。可能であれば当時の技術者へも追取材をかけ、当時ではきくことのできなかった秘話も展開しています。この雑誌のコンセプトは、ニューモデル速報・すべてシリーズのタイムスリップ版ともいえるものです。ニューモデル速報は1981年の「トヨタソアラのすべて」から展開されていますが、それをもっと前のクルマにまで遡って刊行しようという試みです。今回の「初代サバンナRX-7のすべて」は第4号となっているのです。
- ■脱排ガス時代のフラッグシップ
- サバンナRX-7とはまさに驚異的なクルマでした。排ガス規制で弱ってしまった日本車のなかで、やっとパワーを取り戻した1台だったのです。クルマの走る楽しさを蘇らせた1台だったといってもいいでしょう。その最大の特徴は、やはりコンパクトなロータリーエンジンを搭載することです。スペースを極限まで突き詰めることで、実にコンパクトなスポーツカーが誕生したのです。
- ■ポルシェものまね疑惑?
- 初代サバンナRX-7には、その誕生以前にポルシェ924が登場しており、そのものまねぶりが指摘されたりもしました。その真相はどうだったのでしょうか? 過去のデータを集めながら、そのあたりも検証してみました。また、現代の目で使い勝手も徹底検証。割り切りのよい、そのパッケージを再確認してみましょう。