何と全高がおよそ1.7m! 5代目となるオデッセイの何に驚くかといえば、まずは全高です。これは初代や2代目とほぼ同等、ちょっとだけ高い寸法。23−4代目の1550mmにこだわった低さとは圧倒的に違います。つまりは、また激戦区の一般ミニバン市場に戻ってきたのです。その狙いはいったいどこにあるのでしょう? しかし、ミニバンファンにとっては、絶対見逃せない1台になりましたね!
- ■負けられない室内高はそのまま、3列目をさらに快適に
- オデッセイは元来室内高を意識して開発されてきました。それは全高の低い3−4代目でも同じで、その分床面をできるだけ下げることで、そのゆとりを実現してきたのです。その考えかたはこの新型5代目でも同じ。とりわけ、その広く作る技術が3列目席のゆとりをも確保しています。さらにその3列目シートは便利な床下格納を継承。そのうえ、座面とフロアに適度な高さを持たせ、快適性も向上させています。
- ■初代への先祖帰り?
- この5代目オデッセイは先祖帰りをしたように思えます。たしかにコンセプトのうえでは、近いものがあるかもしれません。しかし、正確にいうならば、どうも2代目に近いのではないでしょうか。アブソルートの登場したあの時代、エンジンこそこちらのほうが小さいですが、ポテンシャルはそれ以上。背が高いミニバンなのに、上質なスポーツパフォーマンスをも取り込んだそのクルマづくりは、共通するものがあります。ぜひこの本で確認してみてください。