エコというとどうしても節約や我慢の印象がありますが、どうやらそれだけではない時代が来るかもしれません。近頃日本発表された1Lエンジン搭載のフォルクスワーゲン・アップ!は、エコを楽しむことのできるクルマのようです。小さいこと、軽いことを根本から考えながらも、欧州のトップメーカーであるVW流の絶対譲ってはならない部分を、しっかりと守って生まれてきました。さて、ではアップとはどんなクルマなのでしょうか? それはこの雑誌を読んでのお楽しみです。
- ■実用燃費がすごい
- 届出燃費の良さだけを比較するならば、日本車は常にトップ集団にいますが、実際に走らせたら、公表値にはなかなた近づかないということもよくあります。しかし、公表値に近づきやすいのが欧州車の特徴といえるでしょう。そして、このアップ!はどうか? 本誌ではアクア、フィットハイブリッドとともに実用燃費を測定してみました。実はその結果は驚くべきものだったのです。
- ■マーチより小さいのに、いろいろすごい
- アップ!はコンパクトで経済的なだけではなく、使う人の気持ちを考えたクルマにしあがっています。また、全車標準で自動ブレーキシステムを採用するなど、これまでのコンパクトカーの常識をひっくり返すようなこともやっています。またドアの締まり音など、まさにドイツ流。日本車の上を行く確かなつくりを実感できるクルマです。