最近とみに注目される、コンパクト・クロスオーバー。その新しい悩みが登場しました。これまでのクロスオーバーで成功できる理由は、そのクルマが背が高めであるにもかかわらず、軽快に見えること。堅牢さとの裏腹の存在感に期待や夢を抱けるのです。そんななかでもっとも軽快に見えるのがキャプチャーかもしれません。そこにはちゃんと理由があるのです。
- ■クーペにしか見えないわけは、下部分のブラックアウト!
- キャプチャーがクーペっぽく見える最大の理由は、ドア上下の厚みが薄く感じられることです。サイドシル周辺の中央を持ち上げた巧妙なブラックアウトが、車体を薄く軽快に感じさせるのです。しかしそれでも、タイヤに接するホイールアーチ部分はしっかりボディで覆う。これでタイヤやボデイを一体感を印象づけ、確か走りや躍動感を感じさせているのです。実に巧妙なデザインは、やはりキャプチャーの魅力の1つでしょう。
- ■エンジンはわずか1.2Lの直4ターボ
- これだけ欧州でエンジンのダウンサイジングが進むと、もっと、もっと小さなエンジンに期待してしまいます。なにしろこのキャプチャーも、1.2トンを越えるボデイを持ちながらもエンジンは1.2L。それでも120ps(88kW)/19.4kgm(190Nm)を発揮するのだから驚き。自然吸気ならば2Lエンジンくらいに匹敵するので、かなり嬉しいハイメカニズムといえるでしょう。どうぞこの本でご確認ください。