日本だけの文化とも捉えられているミニバン市場ですが、実は世界でもややミニバンの動きがあります。その一番となるのがフランス。振り返ればルノー・エスパスなど独自の価値観からミニバンが生まれていたのも事実でした。しかし、さらに進化を果たしたのが2014。そしてシトロエンから個性的なモデルが一新されました。
- ■シトロエンの求めるミニバン像
- 多人数乗車=実用車として捉えがちですが、さすがにフランスの手にかかるとこれがファッショナブルになってしまいます。とりわけこの新型C4ピカソは、そんな雰囲気に溢れています。基本的なパッケージの狙いは先代と同様であっても、デザインの見せ方には上質な個性が感じられます。そしてこの新型では、5人乗り用としてC4ピカソ、そして7人乗りがグランドC4ピカソとなります。その違いは外観にも明らかで、C4ピカソのサイドメッキモールはAピラーからCピラーを囲み、スポーティな装いと併せて、キャビンの位置を想像させます。対するグランドC4ピカソは、より広い空間を主張します。
- ■高い安全性能とプラスアルファの魅力
- 安全デバイスの採用にも積極的なシトロエンだけあって、このモデルはかなり充実した安全装備を採用しています。その名前を上げてみると、360度ビジョン、パークアシスト、プラインドスポスポット、アクティブクルーズコントロール、ディスタンスアラート。レーンデパーチャウォーニング、アクティブシートベルト、インテリジェントハイビームなどです。これらが高いレベルで協調制御を実施します。