パリサロンから時代が変わる
まだまだ停滞ぎみの日本の自動車市場ですが、もはや世界は目を離せないほどの勢いで動いています。
今回のパリモーターショー(パリサロン)では、特に欧州の勢いを見ることができます。
とくにVWでは新型ゴルフを直前に発表しましたが、このパリが事実上のワールド・プレミアといえます。またメルセデス・ベンツは、新型Aクラスを事実上のお披露目の場としています。いずれも、これまでのハイ・ハイトから別れ、低重心2ボックスニ進んでいくことが窺い知れます 。
それらトップトレンドをベースにみていくと、パリサロンに出品されているモデルが、これからのクルマづくりの変曲点であることがわかるでしょう。
- ■日本車も活況、しかし果たしてどこへ行く?
- これまでやや停滞気味だった日本車勢も、いよいよ力を入れ始めてきました。
レクサスやインフィニティのコンセプトカーに見るように、攻撃的なモデルを提案しています。
しかし、その仕上がりについては必ずしも万人が賞讃するものではなく、賛否の分かれるところかも知れません。果たして世界に飛び出す日本のクルマはどんな方向に進んでいくのでしょうか?
そんなことを考えながらこの雑誌を見ていただくのも、きっと面白いのではないでしょうか。
- ■最新トレンドを先取りしよう
- モーターショーの面白さは、クルマのこれからのトレンドを先取りできることにもあります。
それも日本にいてはわからない、世界の流れがわかってきます。
ひとつの流れは、コンパクト・クロスオーバーの盛況です。
たとえばMINIはすでにクロスオーバーを持っていますが、さらに2ドアクーペ版を登場させました。またプジョーは2008コンセプト。
そしてスマートはフォースターズというEVながらスポーツユーティリティ・クーペを出品しています。パリということもあり、小さなクルマが好かれる土地柄もありますが、こんな流れをいくつか感じとって見ることもできます。